【東京~京都】人生初ヒッチハイク~日本も捨てたもんじゃない~

旅・地域創生

ヒッチハイクを経験したのは5年前。何か面白いことがしたいなと思って始めました。これが自分が初めてnoteに書いた記事になります。当時の熱量そのままに読んでいただきたく、当時書いたままの文章を公開します笑

5年経った今も鮮明に覚えているほど、強烈な体験となりました。(笑)

ヒッチハイク、やりました。

ヒッチハイクを始めた理由は

・学生のうちにしかできないことをやりたかった
・ネタづくり
・行動力をつけたかった

といったところですが、なんとなく面白そうだからというのが本音です。笑
サークルの友人に「一緒にやってみない?」と声をかけたら二つ返事で「面白そう!」と帰ってきたので早速実行することに…

最初に言っておきます。このヒッチハイク、ほんとに奇跡の連続でした。笑
もちろんきついこともありましたが奇跡が起きすぎてかなり現実を受け入れられないまま楽しい3日間を過ごし日本人の、そして大人の「無償の愛」を感じた3日間。書きたいことが山ほどありすぎて長くなってしまいそうですがこの記憶は歳をとっても忘れないように忘備録的な意味も込めて全部しっかり書こうと思います。

0:ヒッチハイクの聖地用賀を出発!

ヒッチハイクにもアイドルでいうアキバのような「聖地」があります。
その名も「用賀」!!用賀のマックが高速の入り口が近いためつかまりやすいという理由らしい。何もわからないからとりあえずヒッチハイクに必要だと言われるマジック、スケッチブックを購入し「いざ出発!」
と思ったら僕たちの前にもスーツをヒッチハイカーが。話しかけてみると僕と同じ休学中の明治の4年生だった。まさかの

「大阪で就活イベントがあるのでヒッチハイクで行きます!」

だそう。さすがにやばい。就活生のヒッチハイカーって笑
と思いつつどうやらヒッチハイクにはかなり慣れているとのことだったので情報交換もかねてラインを交換!

彼が車を捕まえるまで観察しながら友達とマックで作戦会議。彼はさすがの経験者。ものの30分で車を捕まえ大阪方面へ。ついに自分たちの番だ!ちなみに今回のヒッチハイクの目標は「2日間で名古屋まで到着しひつまぶしでも食べて帰ってこよう」でした。

1:東京→豊田市(愛知県)

まあ、「最初は海老名あたりでしょ!」ということで上のスケッチブックを掲げていざ出発!(午前10時)素人だし1時間は覚悟しないとなあと思ってスケッチブックを掲げていると間もなく黒い外車が止まってくれた!!

時間はなんと1分。。。60秒で捕まってしまいました笑
これには後ろで(なぜか)見守ってくれていた夫婦も大爆笑!明治生の1/30の時間で捕まってしまいました。

乗せてくださったのは独立して飲食店のマーケティングなどをしている僕の両親と同じくらいの男性の方。愛知県の豊田市に向かうとのことだったので海老名までと書いていたがお言葉に甘えて豊田まで乗せてくれることに。この男性とにかく話が深くて色んなことを考えさせられました。あまりに深い話だったのでメモしちゃいました。笑その中でも特に刺さったのが

・人生は我慢が9割、楽で楽しいことなんて1割しかない。でもそのつらいことをどう楽しむかが大事
・40.50歳になって初めてわかることもたくさんある。それは20代、30代での積み重ねがあるからこそ。
・今の時代の人はモノにこだわりを持たない人が多いがこだわりを持つからこそ人生は面白くなる

といった内容。

休学してインターンをしているのもあってとにかく早く成長しなきゃと焦ったり、つい楽しいこと、楽なことばかりに目がいったりしてしまう自分にとっては非常に考えさせられる言葉でした。インターンでも他のことでも焦りすぎず嫌なこととも楽しいことともしっかり向き合っていこうと強く感じました。

そんなこんなで2日かけて到着する予定だった愛知県になんと4時間で到着。笑この男性とは東京で再び飲みに行こうと約束してお別れです。ほんとにありがとうございました!

2:豊田市→名古屋駅

さて、豊田で降ろしてもらったのですがとりあえずわかりやすいところまで出たいということで名古屋駅までを目的地に設定。さっきはまさかの1分で捕まってしまったので事実上これが人生初ヒッチハイク。笑
名古屋駅に続く国道のコンビニ駐車場周辺でスケッチブックを掲げてみます。
まあ捕まらないよね。笑でも3人に1人は笑ってみてくれたり、ガンミしながら走り去ってくれるんですね笑20分くらいすると飽きてきたのでイケメンや美人なドライバーを探しながら退屈を紛らわせることに。笑100台に1人くらいはイケメンor美人ドライバーがいるみたいです笑(丹羽調べ)
そんな反応を楽しみながら待つこと30分、赤いトヨタ車が止まってくれました!!

2人目の方はトヨタで働く男性、その日はトヨタでの社内イベントに駆り出されたが途中で抜けて帰ってきたらしいです。
「東京とか来たことあるんですかー?」と聞いてみたところ「夜行バスでいって1日クラブで遊んで帰ってくることはよくあったねーー」とのこと。
かなりファンキーでした。笑その方は名古屋駅からは遠い場所に住んでいたのにご厚意で名古屋駅まで連れて行ってくれることに。本当に優しい人ばかりだ、、、。ありがとうございます。
そして16時には名古屋に到着!!もう目標は達成したのでここで泊まってしまってもよかったのですが欲が出た僕らは「いけるところまで行ってみるかーー」とカフェで仮眠をとってから大阪方面を目指すことに。
しかしここからなかなか地獄だった、、、笑

3:名古屋駅→?

まず名古屋駅って超がつく都会。ヒッチハイクなんてしている人はいません。でもやらないことにははじまらない。ってことで都会の真ん中でスケッチブックを掲げることに。まあみんなに見られる見られる。恥ずかしくて開始5分で本気で辞めたくなりました、、、笑しかも自分たちを不審に思ったのか自分たちの前でスピードを上げて逃げていくような車もたくさんいました。30分ほど何も音沙汰なくかなりしんどかったのでまた例によってイケメン、美女探しをしながら心を紛らわせているとちょうど信号が赤になり僕たちの目の前に1台のバスが。小学生の乗ったバスでした。修学旅行の帰りだろうか、みんなこっちを見て手を振ってくれてます。僕たちも手を振り返しスケッチブックを見せて大阪まで連れてってーーといってみる。もちろん乗せてくれるわけでもないけどみんな笑ってくれるのを見てなんか元気がでてきたぞ!!
その後も「明日なら乗せてあげられたんだけどねー」とか車の中満席なのにわざわざ止まって「頑張れよー」と励ましてくれる車などに救われながら1時間半経過。日も暮れてきてそろそろダメか―って思ったその時、赤い車が急停止!「これはおもしれーーー!」と叫びながら。笑
いかにもチャラそうな兄ちゃんが乗せてくれました!笑頑張ってよかった!

こちらの兄ちゃん、滋賀からはるばる名古屋に住む女の子に会いに遊びに来たらしい、でもあんまりデートがおもしろくなかったから早く帰ってきたとのこと。その帰りに面白いやつらがおったから乗せてくれたということらしい笑
そんなこともあって車内の会話はそのデートの愚痴と下ネタばかりでした。笑この人も名古屋でしょっちゅうクラブに繰り出して潰れているらしい。

最初に乗せてくれた方も若い頃はクラブで遊んでたらしいので今のところ全員クラブ通いです。笑僕の周りにクラブ通いの人なんていないのでこれは時代の差なんだろうか、、笑ということで彼が住む滋賀のPAまで送ってもらうことに。遅い時間なのに本当にありがとうございました!気が向いたらクラブ行ってみますという絶対に果たされない約束をしてお兄さんとはお別れしました。時刻は19時半です。

4:滋賀(多賀PA)→?

とりあえずお腹が空いていたのでラーメンで腹ごしえ。時間も時間だしたまたま泊まる場所もあったのでここで1泊するのもありだなと話し合いつつでもワンチャンにかけてみようということでヒッチハイクを再開。ただやっぱりこの時間にもなると車通りも減ってきてなかなか厳しい。スケッチブックを掲げても見えないのもあって声かけ作戦をするもことごとく失敗。さすがにここまでだろう。目標も大幅に超えたところまで来てるしこの辺にしとくかーと退散しようとした。
すると今度は止まっていたバスの運転手が声をかけてくれた!
「ほんとはお客さん乗せるバスだからダメだけど特別だぞ」といって真っ暗なバスにのっけてくれました。この方はおそらく60代くらいの男性の方だったんですが「君たちはいいねー。仕事を辞めてもまた新しい職もあるからねー。自分たちは1つの会社に勤めあげるしかなかったんだよ。」ということをおっしゃってました。
この話を聞いてもほんとに僕たちは恵まれているなと思い、だからこそ本当に自分が何をして生きていくのか、どんなことを社会に還元していくのかということを今まで以上に真剣に考えないといけない時代なんだろうなーと考えさせられました。

さて、そんなこんなで滋賀と京都の県境「草津SA」まで連れてきてもらいました!これは京都までいけるかもしれない!(みなさん本当にありがとうございました)と思ったがこれが結構な大誤算だった。実は今週開催される大阪でのG20に備えてSAは厳戒態勢。車両の半分は警察。しかも宿はない。ここで野宿したら確実に捕まるわ。終わった、、、
そんなことを思いながら警察がいないスポットでひっそりとヒッチハイクを続行。何度か警察に見られた気がしたが特に声をかけられることもなかった。なんとか車を見つけないとヤバいぞと思っていると30分後なんと一台車が止まってくれた!
「どこまで行きたいの?」と聞かれたので「京都です!」と答えると「京都っていっても広いやろ。京都のどこやねん!」と言われそこで初めて目的地を決めていないことに気づきました笑「行きたいところ連れてってやるよ」とおっしゃってくれたので慌ててグーグルマップで調べて四条河原まで連れて行ってもらうことに。時間はもう22時を過ぎているというのに。なんて優しい方なんだ、、

この方、介護士をしている男性の方で滋賀から京都に帰宅する途中だったとのこと。普段リハビリをしたり病気で看病しなきゃいけない患者さんの相手をしているから助けてあげたいという思いから乗せてくれたらしい。ただただ感謝しかない。普段シフト制で3時に起きて5時からのシフトに入ることもあるみたい。ほんとにしんどい職業だとおっしゃっていました。これは立派な社会問題ですね。。

【結果】1日でなんと、○○まで到着!!

そしてヒッチハイク開始12時間でなんと京都まで着いちゃいました!!
最初の目標は「2日間で名古屋まで到着しひつまぶしでも食べて帰ってこよう」だったのに。笑


今4300文字書いたですけどこれたった1日の出来事ですよ!?やばくないですか?笑そして車を下ろしてもらうとすぐ近くに鴨川が!!
鴨川のカップルのイチャイチャゾーンで男2人でコンビニにて生ハム、スモークタン、クラフトビールを購入し、静かな晩餐。時刻24時。まじで最高でした。

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あまりのうれしさに自撮りしてみたんだが暗くて全然わからない(笑)
さらに幸運なことに徒歩5分圏内にゲストハウスの空室があったのでそこで泊まることに。
今日3日分の出来事書こうと思ったんですが書いてみるとあまりに色々ありすぎたのでまた2日目以降は時間があるときに書いてみようと思います笑

この文章で最後にいいたいことは日本も捨てたもんじゃない!そして本当に無償の愛にひたすら救われた1日だったということ。
最後に京都まで乗せてくれてくださった男性は「俺は全然好きなところまで乗せてあげるし見返りなんていらないけどその代わり総理大臣にでもなって日本をよくしてくれよ!」と強くおっしゃっていました。
総理大臣という形かはわからないけど日本をよくして恩返ししよう!と強く決心しました。まあ、この男性、実は2日目以降にもお世話になることになるのですがその話はまた気が向いたら書きます笑

※余談
初日に使ったお金はスケッチブックなどの用品、宿泊費、食費などすべて含めてたったの6500円!!!
ヒッチハイクの平均ってなんだかんだ1日1万はいくと聞いていたので純粋にびっくりです笑

※1日目の移動距離(えぐい、、笑)

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